大眺望の茅ケ岳
 回の山行目的は山ではなく宿泊箇所が先に決まった。そこはみずがきの宿・吾郎舎です。小川山の帰路や横手山の帰路にお世話になって最高のおもてなしを受けていて、ロケーション的にも標高1150mで瑞牆山を見上げる牧歌的な風景の中に佇んでいて、前回の紅葉は特に強く印象深く焼き付いています。

 それではどこの山にするか、瑞牆山が第一候補でしたが二回登っているし大変だったので避けたいの声もあって、それではと茅ケ岳は皆さん初めてとのことで茅ケ岳に決まったが、日程は吾郎舎さんと我々の調整でようやく決まった次第です。
 老生の茅ケ岳は
今回で4回目1回目は198211月で初期のナタメ会、二回目は20059月こぶしの会でいずれも金ケ岳経由で明野に下っていました。
三回目は2008年11月にスミレ山の会と今回と同じコースでした。

 日程  20221114日(月)〜15日(火)
 メンバー  山田、小川、伊藤、森内、高橋、藤原
 往路行程  木更津南IC5:45=(談合坂SA)=韮崎IC8:30=深田記念公園8:40
 コース  深田公園P940m8:55…林道分岐9:35…女岩10:25…深田久弥終焉碑11:35茅ケ岳1704m12:00/13:20…林道分岐15:10…深田公園P15:35=吾郎舎16:30  <行動時間:5時間40分>
 復路行程  吾郎舎8:45=みずがき自然公園9:009:30=増冨温泉10:05=たかねの湯=坂の上ドライブイン=須玉IC12:50=木更津南IC15:20
 

富士山

槍・穂高連峰

山頂にて
 記録   数日前から茅ケ岳の天気予報はくるくる変わって気を持たせてくれたが、前日にはAランクになって安心、当日の明けの明星を西の空に確認して出発、奥多摩の特徴ある大岳山に三つ峠・富士の頭に扇山と山座確認をしながら甲府盆地に入ったが南アルプスには厚い雲に覆われているが、茅ケ岳は大きく裾野を広げて待ってくれていて大安心で登山口に到着します。すでに67台駐車していてタクシーで来る登山者もいます。

 林道分岐までは落葉の下に隠れている石ころで歩き難いですが林道を横切って本格的な登山道に入ると落ち葉を掻き分けながらの歩きとなります。

 落ち葉の中に赤紫色の大きな葉に黒紫の実が落ちていて山葡萄で試食したいですが勇気はありません。

 目前に大きな岩が女岩、これを右に急坂をロープ伝いに巻きながら登りますが、落葉で隠れた狭い箇所は慎重に足を進めますが帰路は大変だなーと思ったりしますが違うコースを取るので安心です。

稜線に出て深田久弥終焉の碑に、彼は197168歳でこの地で亡くなっていて意外と若いときに亡くなっているのですね。

彼の「日本百名山」の本は昭和40年第5\870で求めています。<一年近く前から欲しかったこの本を手にすることが出来た。この百名山のうち幾つ登っているだろうか、九州の片隅に住んでいるのが残念でならぬ。この本を読み味わっていくうちに、山への想いが深くなり山への感覚が研ぎ澄まされるかもしれない。>と本の巻末の白紙部分に記されている。この時に18座登っていた。1965129日 紅梅寮144号にて

 富士山に金峰山を眺めながらようやく山頂に到着です。そこには期待もしてなかった北アルプス(槍〜穂高連峰)がくっきりと紺碧の秋空の下に横たわっています。ザックを降ろすのも忘れて山座同定に喰い入っていました。

 南アルプスは残念ですが雲に隠れていて甲斐駒ケ岳への黒戸尾根は確かめられ、白砂の日向山入笠山、奥に乗鞍岳霞が岳穂高・涸沢・大キレット・南岳・槍ヶ岳常念・大天井・燕岳金ケ岳の奥は編笠・権現・阿弥陀・赤岳横岳。更に男岳、天狗岳、御座山、小川山・瑞牆山・金峰山は目前に。乾徳山大菩薩・小金沢連嶺と飽くことなく眺めつくします。富士山の頭に雲がかかって来て下山の途に、コースは尾根道を降って林道分岐で合流して戻りました。体力の衰えは隠せなくラストは足がふらついていたようでした。

 宿には紅葉の山裾の道を走って、4年振りで歓待されて夕食は豪華?でアルコールも進みました。宿のスミレちゃんは夕食時には不在で静かでしたが、朝食時は来ていて相変わらず賑やかでした。

 翌日の天気予報は期待できなく、みずがき自然公園からの瑞牆山を期待しましたがガスで駄目、増冨温泉火水休日でたかねの湯に足を向けたがあまり良い湯とは言えなかった、昼食は蕎麦をと坂の上ドライブインに寄ったがこれも及第点以下で二日目はあまりついてなかったようです。

 でも、茅ケ岳からの眺望には大満足して100点満点の山行を楽しめました。