グルリッパ西天狗岳(2645m)
 八ヶ岳主稜線は殆ど歩いているが、唯一残っているのが西天狗岳です。春夏秋冬いつも東天狗岳から望んでいて、201812月本沢温泉から白砂新道を経て西天狗岳を目指していた時、歩き初めて直ぐに全身に力が入らなくなり、その時の吉ちゃんの記録によると「顔面蒼白で、小川山の二の舞か?」と思って吉島君は小生に付き添って、先にしらびそ小屋に下山中の工藤さんと合流した。小川・伊藤両君は予定通り東・西天狗から中山峠経由でしらびそ小屋に結構早く戻ってきた。故に、今回はリベンジ西天狗岳でこれまで歩いていないコースをと唐沢鉱泉から西天狗岳・東天狗岳へ、下山コースは中山峠・黒百合ヒュッテから渋の湯に向かう途中の分岐から唐沢鉱泉というグルリッパの周回コースを選んだ
 期日  2022820日(土)〜21日(日)
 メンバー  山田睦男、近子
 往路行程20  君津IC9:35=諏訪南IC14:20=唐沢鉱泉15:00(泊)
 

アキノキリンソウ

ウメバチソウ

ミヤマコゴメクサ

イブキジャコウソウ

トウヤクリンドウ
 コース21  唐沢鉱泉8:00…西尾根合流9:20…第一展望台10:30/55…第二展望台11:35西天狗岳12:40/13:05東天狗岳13:15/13:25…中山峠14:40…黒百合ヒュッテ14:45/15:00…唐沢分岐16:00…唐沢鉱泉17:30 行動時間<9時間30
 復路行程21日  唐沢鉱泉17:55=(ラーメン店で渋滞回避時間調整)=諏訪南IC19:25=君津IC22:30
 

唐沢鉱泉夕食

登山口

石ころの登山道
苔むした登山道 朝の光線を浴びて
大岩を縫って 待望の西天狗岳
東天狗岳を望む

西天狗岳を振り返る

美酒を
 記録  永福を過ぎると渋滞が始まり八王子JCTまで続いて唐沢鉱泉には13:00頃に到着して八方台まで散策予定だったが雨も降りだして宿に入って鉱泉に浸り明日の行動を打ち合わせ。明日は6:00出発予定だったが朝食は7:00からなので出発を8:00にしても15:00には鉱泉に戻れる計算で、明日の天気予報はAMAランク、PMからBランクなので安心し、夕食は特注の鹿タタキを肴に生ビール焼酎ロックも進んだ。が、日中は汗もかかなかったので夜は4回もトイレに起きた。

 朝は霧が深く雨具を着けて出発したが、陽射しも出て直ぐに脱ぐことになった。足元は岩を縫って歩くので歩き難くトップは相棒が先導して時々待ってくれ、「弱くなったね」と云われる始末です。朝食後、トイレに3回と便もエネルギーも出尽くした感じで力が出ない。ポイント毎の時間はコースタイムの1.5倍は要している。

 相棒からは‘ウソ’が飛んで行った「鳴き声も聞こえるよ」言われるが残念ながら小生には聞こえなく、西天狗岳の急登に差しかかった時に一声聴くことが出来、メボソムシクイは聞くことが出来たのがせめてもの慰めだ。鳥影はホシガラスだけだった。

 我々の出発が遅かったせいもあり後続者は4人+2人から抜かれて引き離されてしまいます。ガスが流れると西天狗岳・根石岳・箕冠山の稜線が見られるくらいで、気分的に高山植物が気を紛らわしてくれ、リンネソウ・ミヤマコゴメクサ・イブキジャコウソウ・トウヤクリンドウ・イチゲイチヤクソウ等々の久しぶりの出会いが嬉しいものです。

 西天狗岳の最後の登りは大きな石群の中をペンキに導かれて這いずり登るのですが、81歳の爺さん74歳の婆さん二人には結構厳しいものです。

 西天狗岳には出発してから4時間40分もかかったが念願の山頂を踏むことが出来て大満足です。遅くなったが昼食は宿の弁当ですが喉を通らなく、持ってきたビールも飲めません。復路は石群を降るのは嫌だというので予定通り中山峠経由で戻ることにします。

 久しぶりに歩く東天狗岳から中山峠も遠く感じ、ガスカが流れると黒百合ヒュッテが眼下に望め中山・縞枯山の北八ヶ岳も姿を現してくれます。

 情緒深く感じていた黒百合ヒュッテは工事中の性かその趣も無くなっていました。

遠くから雷が聞こえ、やがて雷雨が襲ってきて小川か山道か判らないほどになってきて濡れることも気にならなくなります。心配した唐沢への分岐の道標はしっかりして一安心で、ここで今日初めて4人組を抜くことになりました。

鉱泉まではコースタイム45分となっていたが1時間経っても着かなく、傘を広げて雨を避けてスマホのヤマレコを何回も確認します。

 分岐から1時間30分、我々がいくら遅いと言ってもコースタイムの2倍もかかっていて台風等で道が荒れているので要見直しなのではと思った。

 下山したら鉱泉に入ってくださいと言われていたが、車の中で二人とも着替えて、談合坂〜小仏トンネルの渋滞もあるとのことでIC乗る前に身体を暖めようとラーメン店に寄って時間調整を行って渋滞も解消された中を無事貴君した。それにしても結構ハードな山旅となって八ヶ岳もこれで最後となった。

2010年直腸がん手術退院記念として買ったスカルパのお気に入りの登山靴は海外トレッキングを始め県外山行に大活躍してきたが底が剥げていた。一度修理していたがビブラムも擦り減っているし重いし買い替えを迷っている。

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