二十六夜山(三等三角点1299m
 二十六夜山、なんと響きの良い山名ではないですか。

山名は江戸時代に盛んとなった旧暦の正月と七月二十六日の夜に、この日の月光に現れる阿弥陀仏・観世音菩薩・勢至菩薩の三尊の姿を拝むと平素の願いが叶うと信じられ、かつてはこの二十六夜山の山頂で麓の村人達によって、遠く道志山塊から昇る月を拝む月待の行事が行われたとのことに由来したとのこと

そしてもう一つの南都留郡秋山にも二十六夜山(972m)があって、この山には19962月の雪の降る中、山頂では2時間弱の宴会を開いた記憶あり。

今回の二十六夜山は鉈目会で20092月に登っていて、その時小生は不参加、鉈目会会報には「最近の不摂生により体調悪く、明日欠席の可能性大、明日の朝様子を見る」と連絡、当日の朝は集合場所には来なかったと吉島記録があります。恐らく痛風が原因だったのではと思うが?

その後一度は歩いてみたいと思っていたので計画書は作成していてタイミングを伺っていた。

 日時  2020510日(火)
 メンバー  ソロ
 行程 自宅5:00=君津IC=都留IC7:007:10月待の湯7:35…仙人水9:00尾根9:25山頂10:25/11:25…尾根11:50…仙人水12:00…月待の湯12:50/14:05=都留IC14:20=君津IC=自宅16:40 
 行動時間  5時間15分(登り:2時間50分、降り:1時間25分)
 
 記録  今週の天気はあまりよくなく10日のみが晴れマークとなっていて富士山の天気予報もAランクなので実行することにした。

 中央道に入ると陽射しもあってシメシメと思っていたが小仏トンネルを抜けると曇っていて富士は望めなかったが、芭蕉月待の湯の駐車場に予定通り到着。

 ニ十六夜山への道標に導かれて、舗装道路から山道に入って沢沿いの登山道を登っているとミソサザイの高らかな囀りが直ぐ側から聴かれるが姿は見えない「声はすれども姿は見えぬ、なんてお主は屁のようだ」。仙人水で一口飲んでいくと力強いドラミングはアカゲラアオバトの声も聞かれ、下りでは今年初のツツドリの声も聞かれ、ミソサザイも聴かれた。

花は少なくタニウツギヒトリシズカは山頂近くでは多く見られ、華憐な菫はエンザイスミレかと思ったが葉が違うようだ。

 926mの小さなコルからは急登が続き、待望の山頂には贅沢な眺望が拡がっています。残雪をたっぷりと抱いた富士山御正体山杓子岳その奥は毛無山・雨ガ岳か右奥には南アルプスの白い連なり、北方には黒嶽・雁ケ腹摺山にその奥の連なりは雲取山等の奥秩父か。計画では一旦下山後、猿焼山・城ケ丸の二座を予定していたが、3000座を目指すわけでもなく、この山頂の眺望に去りがたく佇んでいた。

 今倉山から来たという若者は赤岩からの南アの展望は素晴らしかったと話して直ぐに山頂を去って行った。

 下山中に中年男性が一人登って来て、今日は二人の登山者と出会った。

 下山後、‘芭蕉月待の湯’では地元のお爺さんたちは毎日来湯しているみたいで、湯船の中では会話は慎んでくださいとあったが、そんなのにお構いなしで話が弾んでいた。

 自分の記憶の中に‘芭蕉月待の湯’の露天風呂で地元のおっさんに捉まって長話を聞く羽目になったとあるが何処の山からの帰路か全く思い出せないでいる。

 マイカーのミライーズ634号は今までの遠出は上野原だったが、今回は都留までと更新した。センターラインを踏むとアラームが鳴るし、スピードが100qを超すと「スピードに注意してください」と優しい声が、運転が2時間を超すと「そろそろ休憩したらいかがですか」「一緒にお茶でもしましょうか」とはなかったが。

 高齢者向けの車ですが振動が身体に響いてきて疲れます。中央道の集中工事で帰路は40分程の渋滞となりましたが無事帰君、少し車酔いの感がしましたが、これを機会に少し距離を延ばす自信がついたかなー?ご用心!ご用心!

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