今年は竹村新道に二軒小屋ﾛｯｼﾞが使えなくこの計画書を仲間に流したが、ﾏｲﾅｰﾙｰﾄの為賛同者はいないかと思いきや、なんと4名が同調してくれて梅雨明け10日を狙って７月末に実行に移した次第です。
行動時間に余裕があるためﾃﾝﾄ泊で装備・食料計画を練って、久しぶりにﾒﾆｭｰ・買出し・各自分担等々前準備に時間を費やした。
探鳥会のｸﾞﾙｰﾌﾟが騒いでいて‘コマドリ’を見聞きするﾗｯｷｰに恵まれて予定通り徳本峠に着き、2張りのﾃﾝﾄを張って外のﾍﾞﾝﾁで早速乾杯が始まった。今日の夕食は途中のｺﾝﾋﾞﾆで求めた弁当で簡素化を図り、ﾃﾝﾄに入って歓談をして早々にｼｭﾗﾌに入った。
ﾒﾎﾞｿﾑｼｸｲの囀りとｺﾞｾﾞﾝﾀﾁﾊﾞﾅ・ﾏｲｽﾞﾙｿｳにｷﾞﾝﾘｮｳｿｳが主役の樹林帯の中を黙々と歩くも、とにかく久しぶりにﾃﾝﾄ泊装備のｻﾞｯｸは肩に食い込んで痛く、しかも虫が凄く、虫よけも全く要をたしません。
老生の歩きは「心房細動歩き」です。ゆっくり吸って吐いて、呼吸を荒げない・脈を速くしない歩きに徹して、先頭とは少し間隔が拡がりますが休憩までは4～5分程度の遅れでしょうか。
大滝山の登りで樹林帯を抜けて稜線に出ました。そこには青空の下にお花畑が拡がり、まさに天国で、足が急に停まってしまいました。
大滝山南峰の三角点を踏んで山荘に。ﾃﾝﾄ料（1人￥1,000）を支払い、水を買って（1㍑￥200）、ﾛﾝｸﾞ缶（1本￥800）を求めて北蜂のﾃﾝﾄ場に。
ﾃﾝﾄを張るよりも先に乾杯です。ｶﾞｽが去来する槍穂高連峰に目前の蝶ケ岳にどっしりと構える常念岳、遠くに双頭の鹿島槍ヶ岳を眺めながらの至福の時間を堪能します。今日の重労働があったからこそのご褒美です。
夕食は「特製ﾅﾀﾒｶﾚｰ」です。夜半、目を覚ますと空は満天の星、下界は穂高町の灯、槍穂高連峰は漆黒の連なりを見せてくれていました。Fさんは「何故起こしてくれなかった」とのｸﾚｰﾑに対して「起こすと機嫌悪そうだったから」と。
去来するｶﾞｽの中に時折槍穂高が浮かび上がる程度で山を降ります。直ぐにクロユリが、そして昨日と同じくｷｽｹﾞを主役のお花畑に見送らて、常念岳を間近に望んで、途中2人の若い女性が登ってきました。「ここを登る馬鹿はいないよなー」と話していたので、そのことを言うと「私たち馬鹿でーす」と乗ってきました。
岐阜NOのﾏｲｶｰがあったので、大滝山ﾋﾟｽﾄﾝでしょう。もう1人も若い女性でﾄﾚﾗﾝで大滝山手前までと言っていたがどこまで行ったでしょうか。
展望台には早く着いたのでﾀｸｼｰ会社に電話して、沢渡で車回収、温泉で三日分の汗を流して、寄った蕎麦屋は冷房が無く、味もイマイチだった。
大滝山は1972年7月に徳澤園・大滝山・蝶が岳・北穂・奥穂・前穂と歩いていたので、今回は三座を新しく加えることが出来ました。