両毛沿線の大平山から岩船山縦走
 平成最後の山を、季節の花と陸の松島を展望する両毛線沿線の大平山〜晃石山〜馬不入山〜大明神山〜岩船山の低山五座を歩こう、そして時にはマイカーを避けてバス・電車の山旅を企画して仲間に声掛けして実行に移しました。
 期日  平成3146日(土) 晴れ
 メンバー  山田、吉島、伊藤、小川
 行程  君津BT6:00=東京=小山=大平下9:40…謙信平10:35…大平山神社10:50大平山(346)11:05…ぐみの木峠11:30晃石山41912:05/12:40青入山389m13:00…桜峠13:20馬不入山34514:00岩船山(172)15:25…岩舟駅15:35=小山=東京=君津BT19:20 <行動時間:5時間55分>
 Photo  両毛沿線の山 スライドショー
 記録  君津駅=大平下駅間をホリデーパス(¥2,670)で往復可能であるが、君津=東京間の内房線は時間がかかるので、君津=東京は高速バスを利用で¥2,900かかるが片道40分は短縮可能なので高速バスを利用することにした。

君津BTの東京行始発バス時刻5:40に間に合うように少し早めに到着したが、他の乗客はいなく不思議な雰囲気。時刻表を見ると土日祭日の始発は6:00、平日は5:40ではないか。企画者の小生としては穴があったら入りたい心境だが、他のメンバーは毎回のミスには慣れていてクレームはつかなかった。

計画では東京駅乗継に30分あったので、10分あるので大丈夫だろうと思っていたが、ホリデーパスを買う切符売り場捜しにウロウロしてホームに上がった時は既に10分を超えていた。
 沿線の桜を愛でながら大平下駅に着いたときは
40分遅れになっていた。まあ、こういうハプニングも楽しいものです。

パーパネントグリーンに染まった山肌の中に桜が満開のハイキング日和に上着を脱いで歩きます。客人(マロウド)と珍なる名前の神社脇を通って、大平山登山口の標識に導かれて古い石段を登っていくと展望台らしきところからは関東平野の雄、筑波山三毳山が春霞の中に浮かんでいて、さらに進むと満開の桜の下に赤提灯が、その下のテーブルでは生ビール・お団子・厚焼き玉子を食する観光客で溢れていて、ここが謙信平です。謙信平からの眺めは、秩父連山をはじめ、渡良瀬川との間に点在する丘や林が海に浮かぶ小島のように見えることから、陸の松島と呼ばれるそうであるが、吉ちゃんが茶店の歌舞伎役者のような目張りをしたお姉さん?に「大平山は何処ですか」と問うと「ここ全体が大平山だよ」…店の人は登山者は適当にあしらって、観光客にはリップサービスが旺盛のようでした。

大平山神社827年に創建したといわれ、徳川3代将軍家光以来、代々崇拝された由緒ある神社とのことであるが、歴史に疎い我々には興味もなく誰もお参りもお賽銭もしなかった。神社横から奥宮に向かって登ると富士浅間神社の裏手の小さなピークの桜の木に‘大平山山頂’の標識を見つけて、次に晃石山を目指した。

 遠くには日光白根山から男体山・女峰山等が残雪を銀色に輝かせて確かめられ、路傍にはカタクリも観賞して今回縦走路の最高峰の晃石山に。時間的にもお昼時なので弁当と泡を飲みながら眺望を楽しみます。

とあるピークに立つと予定していなかった青入山の標識があり、何か得した気分になった。ヤマツツジの赤にのコブシの花が目立つようになってきて、前方からきたおじさんが「こぶしの花が綺麗ですよ」と声を掛けてくれたので、その後ろを歩いていた奥さんに「奥さんの方がもっときれいですね」と答えたら、その奥さんが恥ずかしそうに笑ってくれた。恥じらいを失くさないのがいいです。

桜峠の主であろう大木の山桜は既に花が散っていた。この縦走路は小さなアップダウンを繰り返しながら、トレランの練習には最適のようですが今の自分にはもう無縁になってしまっているのが残念です。

馬不入山には高齢者の男女グループがたむろしていたが先に山を下って静かになった。本来は、ここから大明神山を目指す予定だったがスタートが遅れたこと、途中の景観に時間も使ったし、青入山で1座得したのでパスして直に岩船山方向に降ることにした。広域道路に出ると塵が散乱していて関東ふれあい道としては恥で、これは登山者ではなくマイカーで来る人たちだと思うが、地元観光協会としては清掃してもらいたいものです。本来、馬不入山から岩船山には尾根通しに登山道があったが、砕石で下を巻いて高勝寺を経て山頂を目指すも山頂への案内はなく。GPSで娑婆塔の立つ奥に岩船山の三角点を見つけた。南側の表参道の600段の石段を降って、岩舟駅に無事ゴール出来ました。

道中にはニリンソウ・ハクサンイチゲ・キジムシロ・ヤマエンゴサクスミレの各種を楽しめた。

大平山はスラグ担当の時だろうと思うが、葛生の吉沢石灰に何故か出張の時に登っていた記録が残っていたので、今回新たに登ったのは4座でした。コストパフォーマンスは¥1,2501座と格安の山行で、年金者としては最高でした。