藤野十五名山踏破に 
 「藤野15名山」は生藤山・茅丸・陣馬山・明王峠・矢の音・京塚山・〔日蓮〕金剛山・〔名倉〕金剛山・鉢岡山・石老山・石砂山・峰山にまだ頂を踏んでいない鷹取山・小淵山・岩戸山を加えた15座がそう呼ばれ、低山にもかかわらず富士山や丹沢、道志山塊はじめ雨降山、扇山、石老山、倉岳山などの大展望や、うっすらと雪が積もれば小動物の足跡なども楽しめ、見通しの良い冬場には最適のコースと紹介されていて、未踏の3を今回目指すことにした。
 これだけでは時間に余裕ができるので明王峠から相模湖への尾根通しにある大明神山・孫山・子孫山の頭3座を追加した。
 しかし、この3座は位置が不明確でNet情報やカシミール等で位置情報を確認して臨んだ。こんなマイナーな山に誘っても賛同する仲間はいないでしょう。
 期日     2018.3.24(土) 晴れ
 メンバー  単独
 行程  君津駅6:02=上野原駅9:16/9:20=沢井入口9:35…鷹取山(472)10:10/10:25…小淵山(355)11:20…岩戸山(377)11:50…藤野駅11:25=相模湖駅12:40…与瀬神社12:55…子孫山の頭(543)13:45…大明神山(535)14:10…孫山(548)14:20…与瀬神社14:55…15:10相模湖駅15:59=君津駅19:10 <行動時間:5時間50分>
 6座を歩いたスライドショー
 記録  前日に休日倶楽部の30%割引¥3,620の往復切符を求めに君津駅に、購入して窓口を見るとなんと「ホリデーパス」¥2,670が。若い駅員さんに尋ねると「上野原往復は乗降り自由で大丈夫です」と「早く行ってよ」と快く交換してくれ、藤野=相模湖の¥190を加算するとトータル¥1,140お得で、雪化粧した丹沢の山々を眺めて気分よく帰路についてパッキングを行った。が、夜中に女房の鼾に、今読んでいる「ビバーク」の遭難の話、朝方の雨の音でウトウトするうちに目覚まし時計が鳴って寝不足に。
 新宿からの快速では、マスクを外すと意外とかわいい顔をした若いねーちゃんが缶ビールをのみながらの甲高い声が耳について集中して本を読むことも居眠りも妨げられ気分悪し。上野原では名物おじさんから聖武連山の情報を入手して乗った井戸行のバスは1人だった。尚、上野原駅の北口のバス発着は4月から南口に変わるとのことです。

 鷹取山登山口にかかると山の精気と鶯の声で眠気も吹っ飛んで老いた身体にエネルギーが充満され、まだ蕾の硬い桜並木の急坂も快調に?石の社に。更に急坂を進むと烽火台跡の釣鐘のある鷹取山です。ここで遅い朝食をとりながら陣馬山や雨降山・権現山を、富士山は残念だが雲の中です。
 尾根通しに、シュンラン・アブラチャン・アセビ・クロモジ・ウグイスカブラにヤマツツジの新芽等々春の息吹を感じながらいくつもの小ピークを越えながら小淵山に。石の社直下の岩場にはロープも張られて安全が施されていて歩きやすいです。すれ違った登山者は25人だけと静かな山です。
 岩戸山の先のゆず畑からはパノラマは広がります。雪化粧した扇山・雁ケ腹摺山・滝子山・笹子雁ケ腹摺山・大室山に西丹沢の尾根・三ツ峠山等々で余裕があればコーヒーでも飲みながらじっくりと山座同定したいところです。
 藤野神社に寄って藤野駅に、タイミングよく上り電車が来て一駅先の相模湖駅に。歩き始めて民家からみかんの香りは‘シナノキ’です。中央道を走るとき気になっていた跨線橋を渡ると「慈眼寺」に「与瀬神社」で、腹も減ってきたので行動食を口にして登山道に入ります。トレイルランナーや登山者が多く降ってきます。明王峠からでしょうか?

 うす暗い登山道が急に開けると、真下に相模湖に石老山が、更に登っていくと孫山と明王峠の分岐の標識、ためらわず孫山に向かうと三等三角点438mの孫山の標識が、しかし入手した情報によるとここは子孫山の頭になっていました。

 明王峠への登山道に戻って進んでいくと、スマホのGPS大明神山孫山も登山道の東側の尾根で、二座共にピンポイントで踏むことが出来、予習の成果です。
 下りは右足親指が痛いのはまだ痛風が完治していないのでしょう、が、予定通り六座を踏み合計1643座を数えことが出来て気分は最高で、与瀬神社にも立ち寄ってお賽銭も弾みました。
 相模湖駅には余裕をもって下山出来、蕎麦屋に寄って天婦羅そば(美味くはなかった)を肴に一人乾杯しているとき再来週のハイキングの連絡が入ったので「ビールで乾杯してます」とラインで返したら「痛風が再発したら笑いものですね」と。

 東京行の快速は、後期高齢者を含んだ中高年男女が9割方を締めていて、負けない様にしないと。