秘境漂う奥多摩の上高岩山&高岩山 
  山親爺の夏山は何処に行ったのでしょうか」ということで8月は南アも北アにも出かけることが無く夏山は終わってしまいます。
 余りにも寂しいので日帰りで新しい山座を踏めるところは無いものかと地図を眺めていたら、2年前の御岳山のロックガーデンを散策した時に高岩山へのコースがあったのを思い出し、今の時期には御岳山のレンゲショウマがまだ咲いている情報も得て計画を立てた。
 期日  2017829日(火)
 メンバー  山田
 行程  君津5:42=千葉6:38=<特急あずさ>=立川=御嶽=御岳平9:30

御岳平9:30…レンゲショウマ群落地…安産社9:45…神代ケヤキ10:00…御岳神社(御岳山929m10:10…長尾平10:20…天狗の腰掛杉10:30奥の院峰1077m11:05…鍋割山(1084m11:30…大岳分岐12:40上高岩山1022m12:50高岩山920m13:15…<サルギ尾根>…養沢神社(鍾乳洞入口)14:25<行動時間:4時間55分>

鍾乳洞入口14:44=武蔵五日市=拝島=東京=君津19:06

写真   秘境漂う奥多摩の山三座
 記録  あずさ3号の自由席はゆったりと座れて、No100「山の本」2017夏号を読んでいるうちに立川について、御嶽駅ではハイカーがどっと降りて臨時バス・ケーブルと乗り継いで御岳平には30分近く早く着いた。

 早速、レンゲショウマ群落に足を向けると迷カメラマンが花の数より多いくらい熱心にシャッターを切っていた。

パワースポットの安産社の三本神木(安産杉、子授檜(男根をなでなで)、夫婦杉)、神代欅、武蔵御嶽神社に寄っていよいよ今日本番の歩きに入ります。

 長尾平には10月に開催されるハセツネカップのポスターが張り出されていて、来年には体力をつけて6回目のチャレンジを誓います。

 天狗の腰掛杉から巻道を外れて尾根通しの奥の院峰を目指します。杉の大木の参道は何か不思議なパワーが出ているようで、孫達の生長、病み上りの女房の健康に自分の回復等々を願いながら歩きます。

 汗した奥の院峰からは鍋割山・大岳方向を目指して降っていくと巻道と合流し、又、鍋割山への尾根通しの道を進みます。鍋割山頂は静かです。もう、ここまでくると登山者とは会うことが無くハイカーの皆さんはロックガーデンの散策なのでしょう。

 登山道の足元には、キンミズヒキキバナアカギリタマガワホトトギスツリフネソウソバナ…が数えられます。

 大岳・御岳山分岐の道標までに道草を食い過ぎて12:40着です。ここから今日目的の高岩山を経てサルギ尾根を降って鍾乳洞入口のバス停までコースタイムは2時間バス発車時刻ギリギリで焦ります。

鼠径ヘルニア術後の注意事項には「段差のある階段は腹圧がかからないように慎重にと言われています」又、奥の院峰で会ったご婦人二人からは「サルギ尾根は長くて急坂で大変です」と驚かされていました。

 上高岩山も高岩山も休憩なしで進みます。又、この区域には熊の出没注意の看板もあり、鈴を取り出し、大きな声を上げながら歩きます。コース上にはマーキングは少ないですが、踏み跡がしっかりしていて迷うことなく降っていき、時折ダンプらしき車の音も届くようになってきましたがまだまだで、風もなくサウナに入ったような蒸し暑さです。

 養沢神社の屋根が見てくると安心したのか下半身に力がどーっと抜けて、急坂の手摺にすがり乍ら辿り着きました。バスまで20分の余裕が生まれていました。

 沢に降りて顔・身体を拭いてやっと自分を取り戻せ、新たに、奥の院峰・上高岩山・高岩山の三座を稼ぐことが出来たことに大満足です。

 店に‘ビール’はと聞くと無いとのことで生ぬるいお茶を飲み干します。

 バスは‘瀬音の湯‘の湯客でいっぱいとなり、居眠りしている間に武蔵五日市駅に着いていました。

 奥多摩の山には往復8時間強もかかるのが難点ですが、帰路の電車の中では次は何処の尾根を歩こうかと地図を拡げていて自分がいて、「山の本」も読み終えることが出来ました。

 PS:実はこの山行は前日の28日に歩く予定で早朝自宅を出て、駅前に駐車して駅に向かっているとき、休日倶楽部の30%割引の切符を忘れているのに気が付きました。原因は朝、山行用の財布(軽い)にカード・現金等を移し替えたとき、前日に求めていた切符の移し替えを忘れていたのです。またまたボケか?

 乗車券は2日通用で29日まで使用可、特急券は28日限り。ああ!大損だとジパング東日本に電話すると「特急券は日にちが手数料なしでずらせます」と、優しい声で答えてくれました。君津駅に行って詰問されることなく29日使用可に変更してくれました。故に、君津駅までの2往復のガソリン代約¥360と駐車代金¥200のロスで済みました。