水パト顛末記 
 水パト(パトロール)とは、小糸川沿岸土地改良区事業所管理する用水路を見廻ることです。
 1. いきさつ  201612月に高宕山を歩いていたら、登山道を整備するグループ

(山パト)に会い「その仲間に入りたい」と話したら「君津シルバー人材センターに登録をするよう」に勧められた。早速、説明会に行くと顔見知りの事務次長Oさんに「山パトに入りたいのですが」と話したら快諾してくれたのでその場で入会手続きを行った。山パトは香木原〜高宕の関東ふれあい道を月1回の整備です。 

 その後、高宕山を歩いていたら人材センター会長のNさんから「Oさんの送別会を行うので、山パトメンバーとの顔合わせも兼ねて山田さん参加いかがですか」とのことで即OKの返答、送別会の日時・会場の案内が届き、3月には体験入門で山パトに同行させてもらった。

 3月初めだったか人材センターから電話「山パトは4月から正式参加です、それと水パトはいかがですか?期間は4月〜8月、3日に1回、6:0015:0050tバイクで3回見廻る」と、この期間はかなり山行に制約を受けることになるが、最近は自由気ままな生活でプレッシャーも女房から受ける叱責しかなく、ボケ防止のためにも活を入れてもよいかなーと思うも「バイクの経験が無いです」と答えると、「直ぐに慣れますので大丈夫です」の甘い言葉に騙されて水パトも引き受けてしまった。そしてラン仲間のKさん所有のバイクで2日ほど練習させてもらった。

 2322 用水路管理打合せに出席
水パトは3班(3×3名)で自己紹介や就業予定表、概略図の説明があり、三島ダムの通水事情は、灌漑期間中の通水量は三島ダム2.2杯分、不足1.2杯は灌漑期間中に降る雨に頼っているそうです。1班は1号幹線上流&2号幹線、2班は1号幹線下流、3班は3号幹線&貞元支線で我輩は3班となった。

 1日業務のタイムスケジュールは1回目は6:008:308:40事務所に戻って報告とミーティング、2回目は9:0011:30で事務所に戻らず電話で報告・昼食。3回目は12:3015:00でバイクのガソリンを満タンにして事務所の戻って報告&ミーティングとのことです。

 3329  3班の水パト巡視コースの案内(君津小山野〜富津岩瀬)が、担当のM氏の運転で午後におこなわれた。配布された地図は水路ルートで道路は判明出来なく、地図にポイントを書き込んだりしたつもりだった。今日は手当なしとのことです。

翌日に昨日の管理ポイント確認のためにはマウンテンバイクで回るも、35か所のポイントの内7か所は不明だった。前日廻っているのに、もう記憶が吹っ飛んでいるのにガックリです。翌31日に担当のM氏に確認して、カシミールで地図をアウトプットして巡視コースと管理ポイントと作業内容を書き込んだ。しかし、このようなことはマニュアルがあってしかるべきで、シルバーの人間に一度きりの案内で全部覚えろと言うのは無理だと思うし、その後のやり取りでも管理内容の不備が多々見受けられ、一般企業ではありえなくお役所仕事の典型的だなーと感じた。

不慣れなバイクで回りながらルートを捜すのは危険だと思うので、以降3回、車とマウンテンバイクで廻ってマニュアルを作成して頭の中に叩き込んだ。

 3412  通水試験のため、8:15 M氏と23班の6人が1号幹線と3号幹線分水(小山野トンネル手前)に集合。通水は若干遅れて濁った水と塵が流れてきた。以降23班は各ポイントの通水を確認しながら回ることになった。

 3班のHS氏は2年目ですべて熟知しているが小生とYS氏は初めてで、特にYS氏はルートの下調べをしていなくM氏が叱責するが、先にも書いたようにマニアルもなく導入教育がなってないのにやはり役所仕事だなーと思った。

 午後から3人でルート再確認目的で車で回ったが、その報告時に依頼したチェックポイントが抜けているとまたまたM氏が怒る。HS氏は謝っているが、小生は2か所のみとの指示だった筈だと反論した。明確な指示を出していないのに!!

 YS氏には私のルート図とチェック内容を渡した。いよいよ明日から本番で、順番はHSYS⇒小生なり。

 
 4413  HS氏のチェック内容を覚えようと待機していたが、隘路ではバイクに追いつくことが出来なく諦めた。
 5414   YS氏の3回目の巡視後のミーティング内容を聞いておこうと事務所に出向く。事務所はスーパー「おどや」の斜め右の3階建てです。
 YS氏はルートを間違ったりして時間を喰って1回目のミーティングの8:40を大幅に遅れて10:00過ぎに戻ったと、またまたM氏が「今までこんな人はいなかった」と大激怒していて、結局YS氏は初日は2回しか回れなかった。でも、私には地図は助かったと喜んでくれた。
 6415   初デビューです。5:35自宅出発、事務所5:40着、タイムカードを押してからキーとヘルメットを出して、専用携帯電話をもって5:45出発。早朝とあって往来する車が少ないのが助かるが、バックミラーが風圧で回るし、整備不良もいいところだ。

 風を切って走るのは<スキー滑降を彷彿させ、バイク運転も案ずるより生むがごとし>と思ったりもした。が、大間違いだった。

 管理ポイントの小山の青年館から入った{バルブ貞−1}のに600到着。チェック後、戻るときに農道の軽トラが通る幅30p程度の轍に後輪を取られて転倒寸前、やばい。このような農道を進む箇所が4か所あって、今日は45回ハンドルを取られた

極めつけは小山野トンエル先の最後のポイントでR127から左に急斜面を下るのだが、バイクは脇に一旦止めて手で押しているとき、バイクと共に斜面をズルズルと滑り落ちた。転倒は免れたがバイクを農道に戻すことは出来なく思案していると、前の田んぼの草取りをしているおじさん発見、助けを求めてバイクを押し上げることが出来た。感謝感謝です。8:40まで戻る見通しがついていたのに、このトラブルで事務所に戻ったのは9:00過ぎになっていた。

 今日の事務所の担当者は土曜日で嘱託のY氏で、ベテランだけあってチェックポイントのノウハウや農道のバイク運転や雨天時の注意事項も親切に教えてくれた。

 2回目巡視前にバックミラーの修理を武田鉄矢似の社長の小糸のIバイク店でしてもらったが、戻る際に急発進してU字溝に乗り上げてしまった。

 1日目にはいろいろあったが何とか乗り切れた感じがしてホットした。

 夕食時のビールが美味い美味い!昨夜はノンアルコールだった。

 7.418  春の嵐が昨夜から吹き荒れている。事務所の5:40頃出向くと12班の担当者がすでに来ていて、1班の担当者はこんな天気でも昨年は回ったとのことで、二人はバイクで出かけたが小生はマイカーで行くことにした。マイカーのガソリン代は自己負担です。農道のUターン出来るところまで車で入って事務所には8:40頃に戻ってのミーティング。15日のバイクのトラブル内容は担当者のM氏の耳に入っていて一応心配はしてくれる。2回目もマイカーで回ろうと思ったが、「バイクで行ってください」とのことで、雨は止んだが風は強く、走行中もバイクが流されることしばしばで、農道の軽トラ轍箇所は雨で一層滑りやすくなっていて、アスファルトの終点にバイクを止めてチェックポイントまでは長靴で走った。故に、時間がかかり昼食時間も10分程度でパンを齧った。

 3回目巡視を終えて状況報告をして、「農道は長靴で走っている、昼食時間はとれない、バイク運転は不安だ」等々を話して『辞めたい』と、M氏も怪我でもされたら大変だと思ったみたいなり。23班の人からも「バイク初めてではやはり無理じゃないですか」と言われていた。

 8421  3回目の報告が終わって「慣れましたか」と問われたが駄目です、不安いっぱいです」「前年にマイカーで回った人がいましたが」「マイカーでガソリン代自己負担には耐えられない1日約100qなのでガソリン代¥1300/日)、4月いっぱいは頑張るので、早く後釜を探して」と頼んだ。

 帰宅後、人材シルバーセンターに「辞めたい・後釜頼む」の電話をするとM氏からも連絡がありましたとのことでした。

 それに24「かぼちゃの種植えが1日ですがどうですか」と打診があり、24日は自分自身の水パト担当の日なのに、人材シルバーセンターでは既に後釜が決まっているのだろうと思った。

 9424  2回目を回っているときにM氏から「終わったら事務所に戻ってきてください」と電話が、‘後釜が決まったのだろう、シメシメ’と思った。

 「山田さん、今日2回目の巡視で終わりです」と言われて「ありがとうございます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と解放された喜びでいっぱいでした。バイク運転を心配してくれていたガソリンスタンドのKさんにも今日で終わりですと報告しました。

お百姓さんいとって水は命、親爺も田んぼの水やりに苦労していた時期もあり、巡回しているときにお百姓さんから水に関する要望等も多々あって、業務内容的にはやりがいのある仕事だと痛切に感じていただけに残念だった。

 「水パト」はバイクに慣れていなかったことが致命傷で、これは自分の甘さなのだろう。

 1027日以降のスケジュール  懇酒会仲間の二人展の‘ギャラリー奏’への顔出しや5月連休山行や夏山山行等々の見直しを行った。