迷走した三浦アルプス 
 山の本」(白山書房 季刊/年4回 発行)2017年春号に低山アルプスとして沼津アルプス、三浦アルプス、鎌倉アルプス、長瀞アルプス、宇都宮アルプス等々に房州アルプスも列記されていて房州アルプスも有名になったものだ。

 1月には八重山アルプスで5座、2月は要害山アルプスで5座、3月に飯能アルプスで6座と低山歩きが続いていて、4月は三浦アルプスを歩くことにしていた。

 事前に京浜急行に電話で‘三浦アルプストレッキングガイド’を申し込むと「今は無いです」と無下に断られ、HPにあったMAPをコピーして下調べをした。

 期日  2017430
 メンバー  山田単独
 行程  自宅5:30=(マイカー)=金谷港6:00/6:20=(フェリー)=久里浜港6:55=(バス・電車)=安針塚駅7:50塚山公園8:15…(迷走)…塚山公園11:05畠山(205)11:50/12:20乳頭山(202)12:55上二子山(209)14:25下二子山(208)14:40阿部倉山(161)15:00…下山口15:20…新逗子駅15:50=(電車・バス)=久里浜港17:25(フェリー)=金谷港18:05=(マイカー)=自宅18:45  <行動時間8時間>
 迷走の三浦アルプススライドショー
 記録  「ギャラリー郷里奏風」で二人展(写真と山岳画)を4/26より開催中であるが、今日の天気予報は山歩きには絶好とのことで三浦アルプスに。
 東京湾フェリーに乗るのは何年振りだろうか、船酔いする自分にとって波静かで春霞の中に富士山は隠れているが最高の気分です。フェリーの目前を悠然と横切るのは豪華客船
Celebrity Millenniumとのアナウスも、こんな客船で旅をするなんて夢また夢で実現は不可能です。

 ゴールデンウイークの電車の混雑はそんな夢を吹っ飛ばして安針塚駅に。駅からのルートを事前に学習していたが、いざ駅前に立つと?交番の若いお巡りさんから塚山公園までのルートをヒアして歩き始めるも店はなく行動食を入手することが出来ない。

 高級住宅街と思しき中を通って塚山公園までは難なく到着。畠山への指導標はなく大楠山の標識のみ。トレッキングMAPから山中町までは順調だったが、畠山の取付きが不明で、地元のおじさんにヒアするも頓珍漢で横浜横須賀道路の下を潜るようになっていたのでウロウロして山中X号線ガード下を潜ってスチールネット階段を登って鉄塔に出た。これで正常なルートに乗ったと思ったが、行きつ戻りつしても畠山には到着しない。キンランや・クバネウツギ・ニリンソウに慰められながら、まあしょうがない…と踏み跡のしっかりした道を進むと見覚えのある公園だ。何と振り出しに戻ってしまった。散歩中の人にヒアすると全く違った尾根に登っていたようです。連休なのに登山者とは会うことなく不思議だったのを納得。11時なので今日は帰って出直そうかなーと思ったが交通費がもったいない。陽も長いし再スタートする。

 横横の取り付け道路の手前で又ウロウロしていると公園でヒアした人が、登山口を再度聞くと先とは正反対の方向が登山口だった。MAPは古いとのことで、それとガイドは二子山から安針塚に向かう案内になっていて左右を逆読みしていた。

 下山する人もいて一安心して一座目の畠山に。三等三角点に馬頭観音も鎮座し、東側に富津の東電発電所に製鉄所も見えます。またここで境橋方面の尾根にある大沢山(193m)を捜すも25分のロスを作ってしまった。

乳頭山の手前の茅塚(212m)にもピストン予定だったがパスして、乳頭山の三角点にタッチして中尾根を進む。途中ママ友らしき4人グループから分岐点で「二子山の方向は」と問われた。三浦アルプスとうたっているのに指導標は皆無に等しいのは何故だろうかと思ったが‘間違いながら山を楽しむ’自分にとっては良い山だと思ったりもした。

 オオルリの囀りが頭上から聞こえるも姿をゲット出来なく残念。川床に降りて右岸に取り付こうとした時、左大腿筋が攣り痛い・動けない、救急袋から出てくるのはライター・ホイッスル・ナイフ・結束バンドで肝心の塩が入ってないではないか、麦茶をがぶ飲みして塩煎餅を口に入れたらどうにか収まった。

 上二子山にはハイカーが10数名いて賑わっていたが西方向の踏み跡に入って下二子山から阿部倉山に向かっていると、若者が道が不明で引き返していて南郷公園に降るとのこと。難なく少しショートカットして平らな阿部倉山に。先行者3人がいてお互いに写真を撮りあった。下山口から新逗子駅に向かう時、併行した同年輩の人は「四国お遍路を3回に分けて歩き人生で最高の出来事だった、酒は3年前止めた、癌などの病気はしていない、体重が増えるので今日も歩きに来たが道を間違った」等々談笑しながら歩いたが、住まいは野比とのことだが結構訛りが強かった。

 腹が減っていたので久里浜で軍艦カレーでもと思ったが店はなく、ビールを飲みたい衝動にとらわれるも車なので我慢我慢。新たに踏んだ4の乾杯は帰ってからだ。

 金谷からの満員のフェリー客は大半がゴルフで登山者は10数名だった。西陽が射し込んできて山のフイナーレを飾ってくれているようだった。