五感の森・八重山 
  1月に県外の山に行くのは久しぶりです。その理由は1月末の若潮フルマラソン出走のためで、マラソンの実力は大したものでないが山よりもランニングに時間を割いていたからです。
 
山梨県東部で近くて楽しい山ばかり「八駅・八山・八富士トレッキング」の切り抜きを持っていて、今年の月別山行計画の1月にノミネートしていた。
 先週から大寒波が日本列島に被さっていて、緩んできた18日に実行することにした。ちなみに八駅は上野原・四方津・梁川・鳥沢・猿橋・大月・初狩・笹子の8駅を指す。
 期日 2017.1.18(水) 晴れ 
 行程  君津6:029:33上野原9:55…やまろく種苗店10:15根本山32210:30秋葉山39110:55…八重山登山口11:15…展望台11:50…八重山の碑12:00/12:20八重山53112:30能岳54212:50虎丸山46813:25…新井バス停13:45=上野原14:04=君津?:14 <行動時間:3時間50分>
 五感の森・八重山スライドショー
 家を出たときの外気温マイナス4℃、乗った電車は冷蔵庫の中みたいで寒く本を読んでいても眠くならない。やっと暖かくなったのは千葉を過ぎたころからだった。

 上野原駅に着いてトイレを探すも見当たらなく駅員に聞くとホームの中だった。登山者はバスの乗り込んで直ぐに発車して静かになって、富士急山梨バス上野原営業所の人に根本山に行くルートを聞くと対応してくれたおじさんが手書きのマップを持ってきてくれ、こと細かく説明してくれるので他のコースも聞いた。一番の推薦が2年前に開発した要害山〜尾続山コースでコースタイム約3時間30分とのことで約20分弱の説明を受けてようやく歩き始めた。

 根本山(ネモトサン)への入口は‘やまろく種苗店’横の道を入ると聞いていたので見逃すことなく取り付けた。322mの山頂からの展望に満足して二か所の分岐も説明通り間違うことなく秋葉山の四等三角点に。ここからの展望も素晴らしいものです。すれ違ったハイカーから「ここで人と会うなんて…八重山の展望台は素晴らしいですよ」と言って去って行った。

 一旦車道に出て上野原中学校の横を過ぎると八重山入口に導かれて綺麗なトイレと駐車場から山道に。落ち葉に敷きつけられた足に優しい路で、コゲラのドラミングを聞いたり、カケスの姿や、炭焼き跡もあったりと静かな歩きが続きます。

 道標がポイントごとに在ったりして迷うことなく歩けます。

 道標と異なる説明板が幾つも出てきます。それは八重山で五感(視覚・聴覚・臭覚・触覚・味覚)を楽しみましょうとのことです。

八重山展望台は工事中でしたが入ることができ、今まで歩いた山々の大パノラマを満喫できます。南西に富士山・三つ峠、南東に丹沢山系、西は扇山に権現山・雨降山、東は生藤山に三国山、眼下は上野原市街が。

愛の鐘を鳴らして‘八重山の碑’に。八重山は、昭和の初めに上野原で生まれ育ち、上野原に大変貢献した水越八重さんにちなんで命名されたそうです。

この碑の前で富士山等を眺めながらおにぎりを頬張りました。八重山に向かう道はシュンラン通りと名付けられていてその株が沢山見られます。

能岳峠から登り返すと今日の最高峰の能岳です。展望は北側の笹尾根の一番奥に雪を付けている三頭山が確認できます。

虎丸山へ向かう道沿いに‘夫婦岩’‘馬頭観音’を確認して虎丸山へのコースに入ってロープが張ってある急坂を登り切ると虎丸神社に。今日5座を歩けたことに感謝して振り返ると大木に虎丸山の標識が括り付けてあった。

樹林帯を抜けるとお墓に住宅を抜けると新井バス停に着いた。予定では上野原駅まで歩く予定だったが、太腿に脹脛が痛くなるほど張っていて歩く気力なくバスがやってきたので乗ってしまった。

そのバスに朝説明を受けたおじさんが乗ってきた。朝のお礼をすると、山の感想を聞かれたり、要害山にも来てくれとか、定年前は観光バスの運転をしていて「神野寺・マザー牧場・富津岬等々も廻ったよ」と話に花が咲いて駅に着いてお別れした。

直ぐに電車が入ってきて、高尾・東京での乗り換えも数分内だったが、君津からは片道でも3時間強と長いなー、でも、1座当たり約¥1,000と安上がりの山だった。