山岳展望と紅葉の両神山八丁尾根コース 
 1022日御座山から両神山を眺めたときに久しぶりに歩きたいなーと思ってやってきた。両神山には19835月に旧鉈目会メンバーと登って中双里の民宿泊?当時は携帯なんか無く下山が遅くなって連絡もできなく民宿の方が迎えに来てくれ、宿ではどんちゃん騒ぎをした記憶しか残ってない。もう33年前の話だ。

秩父の百名山、両神山は一般的には日向大谷口から登られることが多いが、ルート中は山容を拝むことができないが、八丁峠からのコースは鎖場岩場が連続する難所だが両神山の西面のダイナミックな山容を楽しむことができる好コースだとあった。特に紅葉の名所として日本アルプスにも引けをとらないと。

その八丁尾根コースにある西岳と東岳の二座を目標にやってきた。あわよくば両神山頂まで足を延ばそうと考えていたが、鎖場岩場の連続で剣岳以上の厳しさでコースタイムを大幅に超え、ガスも垂れこめてきたので東岳でのんびりと時間をもって下山したが、鎖場岩場のアップダウンの楽しみを十二分に味わった山行だった。

山岳展望・両神山八丁尾根スライドショー 
 期日  H28年(2016年)112日(水)
 メンバー  山田
 行程  君津IC5:05=花園IC6:50=皆野寄居有料=8:15八丁トンネル入口登山口(1230m8:35…八丁峠(1485m9:40…行蔵10:35西岳(1613m10:50東岳(1660m12:05/12:50…西岳13:50…八丁峠14:5015:30登山口15:50=花園IC18:30=君津IC20:10   <行動時間:6時間55分>
  今年の秋は晴れ日が少なく、山の天気予報では2日と4日がAランクで山登りには最適となっていたので2日に決めたが4日の方がベストのようだった。

 山に向かう車窓から両神山の稜線が眺められ、又、秩父四十四か所の歩き巡礼の時のお寺があったりして懐かしく感じてR299の曲がりくねった坂道を登って志賀坂トンネルに。途中、特徴ある双頭の岩峰があり二子山で13年前に登っていてこんなところまで来ていたのだと我ながら感心した。ここから八丁トンネルへのこれもクネクネ林道で対向車が来ないことを願いながら駐車場に着いた。205q、気温3℃、3台ほど駐車、清潔なトイレで用を足して出発。

 のっけから鎖が出てきて八丁峠まで6か所を数えた。展望台に上がるも木立の奥に山並みがあるも山座同定は出来なく、ルートの注意事項の標識に緊張感をもって歩き始める。鎖場では息が荒くなり喉が渇いて水を含む頻度が多くなっている。

 鎖場の数を数えていたが、その思考力もなくなってきたようだ。両神山山頂から伸びる尾根の北面の紅葉に目を奪われながら進むも、先々週登った御座山方向の西側の山々には雲がかかっていて山座同定が出来ないでいるのが寂しくあった。

 垂直に近い鎖場が出てきてよじ登ると西岳かと思ったらそこは行蔵峠の標識で、西岳は目の前に確かめられ、あと100mとあったが、なんとなんと下って登り返して15分も要した。

 西岳から最低鞍部へは一枚岩の滑りやすい鎖場を下って登り返すと龍頭神社奥宮の小さな祠があり、無事を願って鎖場のある露岩を這いつくばるように越えた。

 2人パーティーがもう戻ってきた、早い早いと言うより自分が遅いのだ。斜度のある鎖場を登っているとヘルメットをつけた老々男女の二人が、ザイルで確保されながら下ってきた。もう一人下ってきたが挨拶しても余裕がないのか悲壮な顔だった。

 この鎖場を超えるとピークに。若い女性と高年の男性2人のパーティで山頂から降りてきて八丁峠に向かうとのことで自分より30分近く早く下って行った。

 両神山は手前の前東岳に隠れていて、その前東岳にはガスが去来してきたので

一応目的の東岳まで来たのでのんびりと過ごすことにした。

 山頂までは緩やかな樹林帯の尾根道で最後に2か所の鎖場を登ると山頂ですと3人組が話していた。晴れていれば紅葉に山座同定が楽しめるのにと…残念なり。

 登るときには気が付かなかった西岳方面の眺望もまた素晴らしいものです。

 3パーティ7人とすれ違い、先に下った3人組は鎖場では複数だと時間がかかるようで西岳の登りで追い越した。

 登山口に着くと隣の相模原NOの軽ワゴンのおっさんが話しかけてきた。「武甲山に登って今日は車中泊で明日両神山に登る、八丁コースは何回も来て大好きだ。

自分はピークハンターで山頂に立てば喜びがある。毎年100回近く山に登っていて、年金暮らしなので高速は使わない、車中泊で車にはラーメン・水・アルコールを積んでいる」と、車を覗くと銀マットが敷かれて車中泊仕様になっていた。

 帰路は皆野寄居有料道路を見逃し遠回りと高速での事故・自然渋滞で往路より1時間強の時間を要したが無事帰り着いた。山歩きより車の運転の方が疲れた。