山開き前の富士登山
 富士山の山開きは711日です。今年の7,8月はスケジュールがかなり詰まっているので富士山は6月の梅雨の晴れ間に登ろうと予定。17日は郷里ハイキングクラブの月山登山のトレーニングに3人で高宕山に登った。山頂からは富士山の頭も眺められ、それでは明日はその山頂に立ってみようかと思った。天気予報も大丈夫のようだしガソリンを満タンとして、装備に軽アイゼンを入れて、食料類はSAで買うことにして2100にはベッドに潜った。
 期日  2016618日(土)
 メンバー  山田睦男(単独)
 行程  自宅4:00=君津IC==横浜町田IC==御殿場IC5:50富士宮新5合目6:30/7:057合目8:10…元祖7合目8:558合目9:409合目10:259.5合目10:55…奥宮11:45…剣が峰12:05/12:20…富士宮口新5合目14:50/15:00=御殿場IC16:00=君津IC=自宅17:50<行動時間:登り5時間00分、降り2時間30分>
 スライドショーでご覧ください
 記録  目覚ましを3:30にかけて出発です。後方から真っ赤な太陽を浴びながら順調に高速を走って、御殿場ICから富士宮口5合目に。

なんと駐車場は登山者の車でしょう満杯状態です。バス停前の駐車場に止めて身支度をした。ガスに覆われメボソムシクイの囀りが何か寂しそうに聴こえる。

晴れていればみられる愛鷹山塊も箱根の山々も大涌谷も伊豆半島に伊豆大島も三浦半島も房総半島も全く望めない。

5合目のレストハウス&🚻は営業中だったが6合目の小屋は下旬からだそうでまだ開いてなかった。6合目には登山禁止の標識で入山口は閉ざされているが、横の柵から入れるようになっている。山頂のガスが晴れてきて青空がのぞき、オンタデ・タイツリオウギ?・イワツメクサ・チングルマの花がちらほら見られるようになってきた。

結構登山者が登っています。閉山後には幾度か上っていたが、開山前に登るのは初めてで以前からこんなに多いのだろうか。富士山保安協力金に駐車料金・シャトルバス代を摂取されるようになったので、開山前の登山者が多くなったのではと憶測したが。

歩いていて足の運びが遅いのがわかります。今までそんなに人に抜かれることが少なかったと思っていたが、抜くよりも抜かれる方が多いいのだ。「まあ良いか」と自分に言い聞かせて、小屋間は休憩をとらなく、小屋到着で数分立休憩で水分補給をして、8合目のみ行動食としてウイーダー・羊羹を口に入れました。

足が遅くなった分登山者観察です。スキーを担いだ人、10数人を下らなかったトレイルランナー、登山道を外れて岩の上で仮眠をとる人、高山病で7合目で仲間からここで待つように言われた人、速足で歩いて休憩は長い人、スマホで仲間と連絡を取り合って歩く人、下山中にまた登ってくる富士登山回数を競う人、ズック靴で痛そうに歩いていたご婦人に声をかけるとイヤーホーンを外して「Why」と「Where did you come from?」と聞くと「California」に「Great」と訳の分からない言葉を返したらにっこり笑っていたよ。

 9.5合目からの雪渓を前に立ち往生して引き返す人、岩場を選んで登る人もいます。急斜面でもあるし持参の軽アイゼンを履きますが、12本爪アイゼンや4本爪の人もいます。朝晩冷えてクラストしたときはアイゼン無しでは危険のようで、もしスリップしたらガレ場に突入して大けが免れそうもないなーと思いました。

 山頂で写真を撮ってもらってふと見ると無線に夢中の人が、千葉のレイ&マリさんご夫妻で、ブログでお互いに知っているものの初対面が富士山頂とは驚きです。「又、房総の山で会いましょう」とお別れしました。

 御鉢巡りの取付きにも雪渓が残っているし、遠望は利かないし止め、宝永山ルートも諦めることに。下山ルートは奥宮下の雪渓は避けて‘ブル道’を9合目まで使いました。通常ブル道は侵入禁止の紐が張ってあるが9.5合目からと剣が峰下からなく、雪渓を避けられるように配慮されているのかなと善意に解釈した。「ここを登ると剣が峰に行きますか」と問われたので「大丈夫です」と答えた。

 下りは山小屋が営業していないので登ってくる人が少ないのでスムースに歩けるはずなのに、ピッチが遅くバランスも悪くなったようです。

 6合目近くでドローンを飛ばしているグルプが。聞くと、山での遭難事故救助に救助隊の負荷を少なくするため、ドローンでAEDや担架を運べないかをテストしてとのことでした。

 無事下山した5合目は観光客でにぎわっていて、早々の帰路につき、渋滞もなく無事家に辿り着いた。出発〜帰着まで13時間50分の富士登山でした。