2016年GW残雪の山/火打山
  今年のGWの山は勉ちゃんの百名山志向を目的に火打山・妙高山に決まった。山親爺の一度歩いていたのを娘のアルバムから拾うと、1986年の秋だからもう30年前で娘が小学校三年の時でした。1日目は笹ヶ峰から高谷池ヒュッテを経て火打山に登って、その日は黒沢池ヒュッテに泊まっていて、夕食がフォンチデュだったのが唯一の記憶として残っている。2日目は黒沢池ヒュッテから妙高山に登り、娘が山頂備え付けのノートに何かメモっているのを思い出した。

燕温泉には下山していて、コースタイムくらいで歩いていたのにはびっくりです。

 今年の連休天気予報から吉ちゃんが予測して前半に決まったが、北陸日本海側の山は荒れ予報となっている。まあ、なるようになるさ。

 期日  平成28年4月29日〜5月2日
 メンバー  山田、吉島、伊藤
 429  木更津南IC19:00=黒姫野尻湖PA(仮眠)22:45/5:10=
 渋滞も無く予定通りに黒姫野尻湖SAに到着したが、手前で稲妻が走ったり雨がフロントガラスを叩いたりした。まあ、雨は大丈夫だろうとSAの裏にテントを張って軽く前祝をした。夜中に目を覚ますと星が出ていた。
 残雪の火打山スライドショー
 430  妙高高原IC5:20=笹ヶ峰5:40/6:40…黒沢橋8:15…十二曲9:15…富士見平10:55…高谷池ヒュッテ11:40/13:00…火打山(2462m)14:50…高谷池ヒュッテ16:10(泊)  <行動時間;8時間10分> 
 黒姫山・妙高山が朝焼けに染まっていて、天気予報が外れたことに感謝です。
 笹ヶ峰の駐車場に、朝食を摂って身支度をして出発します。
 黒沢橋まではほとんど木道歩きで、ブナ林からは小鳥の囀りを聞きながらの山に入れる幸せを感じます。夏道は雪に覆われた十二曲りは直登、時々振り返ると高妻山に遠くは後立山連峰の白嶺が確かめられます。十二曲りから更に急登で雪に埋まった灌木を縫って富士見平に。富士見平は黒姫山の頂の奥に富士山が眺められるとのことですが見たことにしよう。妙高山は外輪山の奥だろうか?火打山に噴煙を上げる焼山を眺めてトラバースを慎重に、ここで滑落すると遙か下まで滑るだろうなー。山小屋の人の話ではスキーヤーが滑落して立木に激突して亡くなったこともあるそうです。
 焼山・火打山が間近に迫ってきて、見上げると岳樺に霧氷がキラリキラリと光って時々足を止めて堪能します。三角屋根の高谷池ヒュッテに到着しますが、今日の行程のまだ半分で火打山が待っています

 靴を脱いで寛いだ昼食を摂って、アイゼンにピッケルと冬装備で再出発です。視界も狭くなって、それ以上に風が強くなっています。夏道を避けてトラバース気味に進んで、鞍部からは直登。両足とピッケルの3点の内2点は必ず雪面に接していないと強風に身体が持ち上げられ、それに雪飛礫が顔面を打ちつけてくれます。山頂からの展望は閉ざされていて、握手と記念写真を撮って直ぐに下山です。吉ちゃんは橇で消えていきます。

ヒュッテの談話室で乾杯のビールとホットウイスキーで身体も心も温まり。登山者は10数名で半数は自炊で、ガス・鍋・食器等が備え付けられていて無料で使用でき、食材だけを持ち上げて来たみたいで美味そうです。夕食はカレーとハヤシでなかなかの味でした。風の唸り声は止みそうにもありません。

小屋の中での変人。一人は百名山を4回登ったと関西弁のおっさんだったが、富士見平では頓珍漢な山座を聞いていた。もう一人は我々より10分早く火打山に向かったが、擦違うことも無く見かけなかった。話は赤岳で滑落しヘリで救助されたと自慢話を延々と話していた。

 501   高谷池ヒュッテ9:40…茶臼山(2177m)10:15…黒沢岳(2212m)10:45…富士見平11:00…黒沢橋12:50/13:20…笹ヶ峰14:05=杉野沢/秀雲荘14:55(泊)<行動時間;4時間25分>
 この天候では妙高山は即中止です。雨が止んでヒュッテを出ます。夏は藪山で歩けそうもないが残雪ではどこでも歩けると、茶臼山と黒沢岳に登って富士見平に。 予定外の2座を稼ぐことが出来た。

 十二曲りの上ですれ違った外人さん二人は君津で英会話教室をしているとのことで、装備からは山には素人のようで残雪の山に来たこと動機は何だったのだろうかと思った。無事下山できただろうか。

 今日の宿は杉野沢の秀雲荘。苗名の湯に入って戻って、ビールを頼むとつまみがどっさりと持ってくれたのは愛想の良い女将さんです。夕食は山菜づくしで、地元の名物料理‘カンズリ鍋’も出て八海山が喉を潤した。

 502   秀雲荘8:25=妙高高原IC8:35=木更津南IC12:25 
 渋滞を避けるためのストレートに帰君した。